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壊された昇降口…アートで明るく 「おいでよ郡商」生徒15人、学校の魅力を描く

07/23 09:30

昇降口に完成したアート作品をお披露目する生徒=郡山商高

 郡山商高の生徒有志は、ガラスが割られ使用できなくなっている学校の昇降口に「壁アート」を制作した。作品には、学校の魅力や高校生活の楽しさをいっぱいに表現。「夢を目指せる、明るく楽しい学校であることを知ってほしい」。完成した作品がお披露目され、生徒らは笑顔の花を咲かせた。

 何者かの投石で昇降口の窓ガラスが壊されたのは今年春。ガラスは特注のため、製造まで時間を要し、代わりの板がはめ込まれた。「昇降口を明るくしよう」。桑田粒哉(りゅうや)教諭の発案を受け、2、3年生の有志約15人がアイデアを持ち寄ってデザインを決定し、今月8日から制作を始めた。

 作品はともに縦3メートルで、横6メートルと2メートルの2枚の板で構成。大きい板には「夢へのSTEP おいでよ郡商」のメッセージと共に、バスケットボールなどの部活動、流通経済、会計、情報処理の各科をイメージしたイラストを描いた。

 「夢への架け橋」となる色とりどりの虹がかかり、そこに写真部が撮影した学校生活や校舎などの写真を貼り付けた。もう一つには、学校用務員が手がけたイラストのほか、書道部の1年生9人による「挑」の書を配置した。

 制作には、桑田教諭と親交のある大樹ホーム(会津若松市)の渡部大介社長が協力。作品の材料となったベニヤ板を無償で提供し、設置作業に協力した。

 中学生を対象に開かれる25日の体験入学会を前に、作品が完成した。リーダー役を務めた鈴木結愛(ゆめ)さん(3年)は「皆さんに高校生活の楽しさを知ってもらいたい」と話した。

 作品は昇降口の修繕が終わった後も、校内に設置される予定。


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