◎ーーあづま球場ーー◎
準決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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聖光学院 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 3 | 10 |
磐城 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3 | 0 | 5 |
(試合終了)
◇第106回全国高校野球選手権福島大会・第10日(27日・あづま球場2試合)
登録メンバー唯一の2年生が躍動し、チームを20度目の決勝の舞台に導いた。聖光学院の菊地政善(2年)は長打3本を含む4安打5打点の大暴れ。「打席ではストライクゾーンに来たボールをたたくとだけという意識。後ろにつなげられて良かった」と謙虚に喜んだ。
3試合で打率5割超えの好調ぶりはこの日も健在だった。3回に適時二塁打を放つと、6回1死三塁の場面では外角低めの直球を左中間に運び、適時三塁打とした。8、9回にも安打を放った堂々の活躍に、斎藤智也監督は「軸がぶれずに自分のポイントで打てている」と舌を巻く。
冬場に腰椎分離症を発症し、練習できない時期が続いた。4月に復帰したが、「結果が出なくて『もうだめだ』と思う時に先輩が支えてくれた」。3年生の助けで調子を取り戻した。好調の要因を「試合前日によく食べてよく寝るからかな」と菊地。準決勝前日も宿泊先でどんぶり3杯のご飯をたいらげ、午後9時半に就寝。「すっきり朝を迎えられた」と愛嬌たっぷりだ。
3連覇まであと1勝。もちろん王座を譲るつもりはない。「甲子園につなげるためにできることを全力でやる」と菊地。先輩たちと夢の舞台に立つために、決勝でも快音を響かせる。(熊田紗妃)