• X
  • facebook
  • line

聖光学院、攻め多彩 2年生・菊地、4安打5打点の大暴れ

07/28 07:40

◎ーーあづま球場ーー◎

準決勝 1 2 3 4 5 6 7 8 9
聖光学院 1 0 2 0 0 4 0 0 3 10
磐城 0 0 0 1 0 1 0 3 0 5

(試合終了)

【聖光学院―磐城】6回表聖光学院1死三塁、菊地が左中間に適時三塁打を放つ=あづま球場

 ◇第106回全国高校野球選手権福島大会・第10日(27日・あづま球場2試合)

 登録メンバー唯一の2年生が躍動し、チームを20度目の決勝の舞台に導いた。聖光学院の菊地政善(2年)は長打3本を含む4安打5打点の大暴れ。「打席ではストライクゾーンに来たボールをたたくとだけという意識。後ろにつなげられて良かった」と謙虚に喜んだ。

 3試合で打率5割超えの好調ぶりはこの日も健在だった。3回に適時二塁打を放つと、6回1死三塁の場面では外角低めの直球を左中間に運び、適時三塁打とした。8、9回にも安打を放った堂々の活躍に、斎藤智也監督は「軸がぶれずに自分のポイントで打てている」と舌を巻く。

 冬場に腰椎分離症を発症し、練習できない時期が続いた。4月に復帰したが、「結果が出なくて『もうだめだ』と思う時に先輩が支えてくれた」。3年生の助けで調子を取り戻した。好調の要因を「試合前日によく食べてよく寝るからかな」と菊地。準決勝前日も宿泊先でどんぶり3杯のご飯をたいらげ、午後9時半に就寝。「すっきり朝を迎えられた」と愛嬌たっぷりだ。

 3連覇まであと1勝。もちろん王座を譲るつもりはない。「甲子園につなげるためにできることを全力でやる」と菊地。先輩たちと夢の舞台に立つために、決勝でも快音を響かせる。(熊田紗妃)


この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line