◎ーーあづま球場ーー◎
準決勝 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
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学法石川 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 9 |
相馬 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
(試合終了)
◇第106回全国高校野球選手権福島大会・第10日(27日・あづま球場2試合)
注目の技巧派左腕が2年連続となる夏の決勝進出の原動力となった。8回を無失点に抑えた学法石川の先発佐藤翼(2年)。「この試合は最後までゼロに抑える」と強い気持ちで試合に臨み、力強い投球でスコアボードにゼロを並べ続けた。
「制球を意識し、自分に有利なカウントをつくるように心がけた」というこの試合。球威のある直球を軸にカーブなどの変化球をテンポよく投じ、相手打線に三塁を踏ませなかった。8回にこの試合初めて先頭打者の出塁を許すも、後続を直球とスライダーで打ち取り、流れを渡さなかった。
今春の選抜高校野球大会の後、腰を負傷し春季県大会はベンチを外れた。「チームに貢献することができず悔しさと申し訳なさがあった」。練習が限られる中、ダンベルや新聞紙をつかむなど腰に負担のない練習で握力を鍛えた。地道な練習の成果は球威に表れ、この試合ではけが前の球速を3キロ超える自身最速の136キロを記録した。
決勝の相手は昨夏から秋季、春季県大会と3回連続で敗れている絶対王者だ。成長する2年生左腕は「聖光を倒して甲子園に行く」と誓う。春夏連続で憧れの場所にたどり着くため、同じ相手に負けるつもりはない。(高田泰地)