地元のコメや水でオリジナル日本酒を手がける、伊達市の日本酒プロジェクトの有志らは、特別純米酒「でぃだらぼっちと女神さん」を製造した。
同プロジェクトは2018年から「初代朝宗 大吟醸」や政宗ダテニクル「伊達 純米吟醸」などの日本酒を製造してきた。プロジェクト終了後「自分たちでできる範囲で酒造りを続けたい」との声が上がり、22年度に新たに活動を始めた。
新しい特別純米酒は、国造りの神様「でぃだらぼっち」から、酒造りで地域おこしをする思いを込めた。同市保原町産の県酒造好適米「夢の香」と同市月舘町と川俣町をまたがる女神山山系の地下水を使用し、大天狗酒造(本宮市)が醸造した。
1本720ミリリットルで1980円(税込み)。アルコール度数は16度とすっきりした辛口が特徴。道の駅伊達の郷りょうぜんや一般社団法人「だてものや」などで限定350本を販売している。
関係者が17日までに伊達市役所を訪れ、須田博行市長に完成を報告した。だてものや代表理事の小林誠さん、コメ農家の旗野良平さん、暮らし茶屋「風知草」店主の樋口高志さん、大天狗酒造の杜氏(とうじ)小針沙織さんが出席。小林さんらは須田市長に開発のいきさつや味の特徴などを紹介した。小林さんは「冷やすとキリッと、温めるとふんわりとした味わいになる」とPRした。