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中高生開発の人工衛星、25年2月にも打ち上げ いわきで壮行会

08/20 09:25

プロジェクトの進展状況や活動内容を報告した(左から)佐藤さん、白水さん、藤井さん=いわき市

 福島県いわき市三和町の旧永井中を拠点とし全国の中学、高校生が開発した人工衛星が来年2月にも、米国から宇宙へ打ち上げられる。壮行会が19日、いわき市で開かれ、参加者が打ち上げ成功へ思いを一つにした。

 プロジェクトは、科学教育を手がけるe―kagaku(イー・カガク)国際科学教育協会が情報通信技術(ICT)の人材育成などを目的に立案。宇宙航空研究開発機構(JAXA)との共同研究として進められてきた。

 いわき経済同友会が企画した壮行会では、プロジェクトに参加した京都府の藤井鳳貴(こうき)さん(舞鶴高専4年)、福岡市の白水(しろおず)瑛章(ひであき)さん(能古中3年)、東京都の佐藤麗奈さん(白百合学園高1年)が活動内容を報告した。

 人工衛星からデータを受信する仕組みや、人工衛星から電波を地上で受けるためのアンテナの自動制御方法などを解説した。

 このうち、通信技術を担当した佐藤さんは「人工衛星の開発は貴重な経験だが、打ち上げに伴い大きな責任も感じている。打ち上げ後もデータをしっかり取り、ノウハウを後輩に引き継げるように取り組んでいきたい」と意欲を語った。

 席上、同友会の小沼郁亙(ふみのぶ)代表幹事が佐藤さんと同協会の北原達正代表理事に支援金を手渡した。

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