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福島駅前の老舗「ザ・ホテル大亀」が破産申請準備 コロナで経営悪化

09/06 08:30

 信用調査会社の東京商工リサーチ福島支店によると、福島市のザ・ホテル大亀が5日までに事業を停止、破産申請の準備に入った。負債総額は昨年12月時点で約4億8500万円。

 同社の前身のウナギ割烹(かっぽう)の大亀楼が1964年にJR福島駅東口にホテルを新設した。その後ホテル部門を会社分割して2002年にザ・ホテル大亀が設立。ホテルのほかレストラン3店舗の運営や仕出し料理の製造販売を手がけ、宿泊のほか各種宴会や法事などの利用もあり、過去には3億円以上の売り上げを計上した。

 だが、新型コロナウイルスの影響で利用者が激減、21年12月期の売上高は8200万円に減少した。23年12月期は若干回復したものの、売り上げ不足から債務超過は1億9300万円に膨らんだ。業況に改善の兆しがなく、資金繰りも限界に達したことから事業継続を断念した。

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