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橋本勝也選手に福島県民栄誉賞 パラ車いすラグビー「金」

09/10 07:30

橋本勝也選手

 福島県は9日、パリ・パラリンピックの車いすラグビーで、初の金メダル獲得に貢献した日本代表の橋本勝也選手(22)=日興アセットマネジメント、三春町=に県民栄誉賞を授与すると発表した。県民栄誉賞の授与は、俳優西田敏行さん(郡山市出身)らに続き5人目となる。

 橋本選手は三春町出身、田村高卒。先天性の四肢欠損により左右の手指は2本で、3歳で両脚を切断して手足に障害がある。2016年から車いすラグビーを本格的に始めると、21年の東京大会で銅メダル獲得に貢献。パリ大会では5試合全てに出場し、チーム最多の79得点を挙げた。

 受賞を受け、橋本選手は日本車いすラグビー連盟を通じて「県民栄誉賞というとても名誉な賞をいただけることをとてもうれしく思います。同時にこれからはより一層、県民として自覚と責任を持ち行動していきたいと思います」とのコメントを発表した。内堀雅雄知事は9日の記者会見で「主力選手として重責を担い、勝利に向けて最後まで全力でプレーする姿は多くの県民に感動と勇気を届けてくれた」とたたえた。

 橋本選手、県民にメッセージ

 県民栄誉賞の受賞が決まった車いすラグビー日本代表の橋本勝也選手は、エースとしてパリ・パラリンピックで初の金メダルに導いた。県勢が夏季パラリンピックで金メダルを獲得するのは、1964年東京大会の卓球ダブルスの渡部藤男、猪狩靖典組(福島労災病院)以来、60年ぶりの快挙だった

 受賞を受け、橋本選手は県民に向けたメッセージも発表した。「ここまで来られたのは紛れもなく、応援してくださっている皆さま、そして普段サポートしていただいている福島県民の皆さまのおかげです」とし、「これからも福島県民の橋本勝也として多くの大会で結果を残し、皆さんに勇気や希望を届けていけるように精進していきます。引き続き応援よろしくお願いいたします」と感謝の言葉で締めた。

 三春町民栄誉賞授与へ 来月上旬、凱旋パレード

 三春町は9日、橋本選手に町民栄誉賞を授与すると明らかにした。町内で11月3日に表彰式を行う予定。

 町によると、町民栄誉賞の授与は2000年のシドニー大会で銅メダルに輝いた車いすバスケットボール女子の増子恵美さん=同町出身=以来、2人目。

 町は10月上旬に橋本選手の凱旋(がいせん)報告会を開く予定。町役場からまほらまでパレードをした後、まほらで凱旋報告会を開催する。

 後援会設立発起人の安斎和夫さん(73)は「(橋本選手は)金メダルの立役者の一人。これまで多くの頑張りがあった。金メダル報告会が楽しみ」と話した。坂本浩之町長は「金メダルは町にとって歴史的出来事。町を挙げてお祝いしたい」と述べた。

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