パリ・パラリンピックの柔道女子48キロ級(全盲)で銀メダルを獲得した半谷(はんがい)静香(36)=トヨタループス、いわき市出身=ら柔道日本代表は12日、東京・講道館で記者会見し、大会を振り返った。半谷は「目標としていた『自分の力を出し切ること』を達成できた。帰国してから、だんだんとメダルを獲得したことを実感した」と充実した表情を見せた。遠藤義安監督は「選手がそれぞれ目標を持って日々頑張った結果」と選手の功績をたたえた。
メダル、頑張った証し
県勢初のパラリンピック柔道でメダルを手にした半谷は、大会までの苦労や地元の応援などに感謝を語った。
―大会を振り返って。
「帯状疱疹(ほうしん)が出るなどトラブルや苦しいことがたくさんあったが、落ち着いて試合に臨めたことは自信になった。日本語の応援が聞こえ、温かい(雰囲気の)会場で試合ができた」
―4回目のパラリンピック出場で得たメダル。実感は。
「長年柔道をやってきて、頑張った証しが欲しかった。たくさんの人に協力してもらったので、恩返しのメダル。諦めなくて良かったという思いが集約されている」
―地元の応援はどう感じているか。
「地元いわきでパブリックビューイングをしてくれたことは両親に教えてもらった。こんなに多くの人が応援してくれているのだとうれしかった。自分自身が地元から元気をもらっているので、地元の応援の声は励みになっている」