テーマパークと聞いて、皆さんはどこを思い浮かべるだろう。人気のキャラクターや映画の世界を再現した施設は、その代表格。ある時代にタイムスリップした気分にさせてくれたり、地域の自然や歴史文化に触れたりできる施設も多い
▼テーマパークを辞書で引いてみると、特定のテーマに基づいて、催し物・展示物・遊戯施設などが総合的に構成された娯楽施設―とあった。もう一つ、定義に加えるとしたら非日常性も欠かせない。ただ、その極みにあるような人気施設は、どうしても待ち時間が気になる
▼入場料はかからない。巨石が点在するパワースポットをたどれば冒険心がくすぐられ、神社や磨崖仏、お宮を巡れば歴史文化を学べる。展望台からの絶景は、しばしの非日常を味わうことができる。福島市の信夫山は、身近なテ ーマパークと言ってもいい場だ
▼信夫山公園が今年、開園１５０周年を迎えた。記念企画として１０月、ウオ ークイベントが行われる。誰でも楽しめる散歩道といった意味の「フットパス」の新しいルートを巡る予定だ
▼信夫山に足を運ぶ動機は人それぞれ。さまざまなニーズに応えてくれる里山テーマパークの魅力を再確認する、いい機会かもしれない。
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