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ボンズ開幕戦白星 B2リーグ

10/06 07:50

【福島―愛媛】第1Q、3点シュートを放つ福島の多田=円谷幸吉メモリアルアリーナ

 2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズは5日、ホームの円谷幸吉メモリアルアリーナで西地区の愛媛オレンジバイキングスとの開幕戦に臨み、85ー70で今季初勝利を飾った。B2には14チームが参戦し、2地区に分かれて各60試合を戦う。各地区の上位3チームと、それ以外の8チームのうち勝率上位2チームの計8チームが、1部(B1)昇格を懸けたB2プレーオフに進出する。福島は次戦の6日も同会場で愛媛と対戦する。

 【経過】福島は第1Q、ホプキンスと多田の計4本の3点シュートなどで10点をリード。第2Qは相手の3点シュートを中心とした攻撃で一時逆転されるも盛り返し、8点リードで折り返した。第3Qは2点シュートを9本決めて差を16点に広げ、第4Qは相手のフィールドゴールを5本に抑え、リードを保って快勝した。

 多田20点「速射砲」本領

 福島が誇る「速射砲」が、開幕戦勝利を呼び込む号砲をコートに響かせた。左肩の手術明けでこの日を迎えたシューティングガードの多田武史は20得点の大暴れ。このうち、最大の武器とする素早い動作からの3点シュートは4本沈めた。「思い切りいこうという気持ちで入れた」と、いきなりその強心臓ぶりを見せつけた。  以前から左肩を脱臼しやすい損傷を負っていたため、4月に手術を受け、開幕戦直前での復帰となった。第1Qから出場すると、残り約1分強でこの試合初の3点シュートを決め、会場を沸かせた。

 第2Qは相手に一時逆転を許したが、再び勝ち越し、同Qの終了間際には多田が相手からボールを奪い、そのままレイアップシュートを決めて突き放した。

 活躍の要因はリハビリ期間中にあった。出場できない試合でも帯同し、「自分だったらこうする」と、イメージを膨らませた。この試合では「ここで守備が空くからシュートを打てる」などと予想しながらプレーし、見事にはまった。

 けがとリハビリを通して「バスケットができる喜びと、多くの人に支えられてることを感じた」と多田。感謝をかみしめ、ひたむきなプレーで目標のB1昇格を狙う。(津村謡)

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