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元トキオ・山口達也さん「自分と未来は変えられる」 南相馬で講演会

10/04 20:00

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「今の自分を受け入れようとずっと考えてきた」と語った山口さん

 元TOKIOのメンバー山口達也さん(52)は3日、南相馬市で「回復者からのメッセージ~誰かに支えられて~」と題して講演した。アルコール依存症と向き合う日々に触れ「迷惑をかけた過去や他人は変えられないが、自分と未来は変えられる。今の自分を受け入れようとずっと考えてきた」と語った。

 山口さんは当初、仕事仲間や友人と酒を楽しんでいたが、30代半ばになり仕事が順調に進む中で「飲食店から帰る必要もなく、誰からも見られず、何を飲んでもいい」と自宅で一人、酒を飲むようになった。コンビニで売られている紙パックの焼酎を中心に毎日、記憶を失うほど飲んでいたという。

 2018年に芸能界を離れ、孤独な生活を送る中でその2年後、飲酒運転で事故を起こした。「毎日(酒で)頭をまひさせ、自分で積み上げたことを平気で壊していく人間になっていた」。48歳でアルコール専門病院を初めて受診し、依存症患者でつくる自助グループの中で自己肯定感の低さに気付いたという。山口さんは「人がいるから自分がいる。人に生かされている」と周囲への感謝を口にした。

 また山口さんは番組収録で本県を何度も訪れてきたことから「芸能界を辞めた時、福島に立つことは想像できなかった。一生来られないと思った」とも語った。

 講演は、被災者の支援に取り組むふくしま心のケアセンターが市民公開講座として企画された。

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