響き渡る民族音楽 川俣でコスキン開幕、6年ぶり通常開催

10/13 09:15

オープニングを飾った「アミーゴ・デ・川俣」のメンバー

 国内最大規模の中南米音楽祭「コスキン・エン・ハポン2024(コスキン)」が12日、川俣町中央公民館で開幕した。通常開催は6年ぶり。14日までの3日間で国内外から約150チームが参加し、民族音楽「フォルクローレ」の音色を来場者に届ける。

 ノルテ・ハポン(北日本中南米音楽連盟)の主催、町教委、ケーナの響くまちづくり実行委の共催、福島民友新聞社などの後援。今年は町内の飲食店「ニュー新川」に「ペーニャステージ」を新設した。

 オープニングでは、地元の団体「アミーゴ・デ・川俣」が中南米楽器の縦笛「ケーナ」や弦楽器「チャランゴ」を使って定番の「コスキンマーチ」を披露。町の子どもたちでつくるダンスグループ「コンフルエンシアジュニア」は色鮮やかな衣装と華麗なダンスで会場を盛り上げた。開会式でノルテ・ハポンの斎藤寛幸代表は「秋の川俣とコスキンを堪能してほしい」と来場者を歓迎した。

 13日は午前10時~午後9時半、最終日の14日は午前10時~午後1時半。問い合わせは町中央公民館(電話024・565・2434)へ。

 川俣町とコスキン市、姉妹都市に

 川俣町の藤原一二町長は12日、「コスキン・エン・ハポン2024」開会式であいさつし、町とアルゼンチン・コスキン市との姉妹都市協定を12月19日に締結することを明らかにした。当日は在日アルゼンチン大使館で調印式を行う。

 締結後は音楽文化の交流だけでなく、言語、教育、食文化や川俣シルクなど特産品の交流も図る方針。藤原町長は「50年もの縁が形となり、実を結ぶのは大変うれしい」と話し、エドゥアルド・テンポーネ駐日アルゼンチン大使は「音楽だけでなく、いろいろなプロジェクトを通して交流を深め、日本とアルゼンチンの絆を強めていきたい」と語った。

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