常磐炭田採炭の歴史やいわき市で発掘された化石を展示する「いわき市石炭・化石館ほるる」は18日、開館40周年を迎えた。同館で記念式典などが行われ、関係者が節目を祝った。
式典には安藤靖雄副市長やいわき観光まちづくりビューローの大場敏宣会長、同市でフタバスズキリュウの化石を発見した鈴木直(ただし)さん(73)らが出席し、テープカットした。展示の企画にも携わってきた鈴木さんは「(同館は)自分の人生そのもの。40周年を迎えることができて感無量」と喜びを語った。
節目に合わせ、恐竜「アロサウルス」(体長約2メートル85センチ)のモニュメントが新設された。12月には「ディノニクス」(同1メートル30センチ)も設置される。記念企画展も開幕し、「世界にみとめられたいわきの化石たち」と題して同市内で発見された化石など約200点を展示している。11月2日には別の企画展「渋沢栄一と近代のいわき」も始まる。いずれも来年1月13日まで。
このほか同館は、記念講演会やワークショップも予定している。講演会は19日~12月14日に全6回開催。初回の19日には、フタバスズキリュウ研究の第一人者である佐藤たまき神奈川大教授が講師を務める。
問い合わせは同館(電話0246・42・3155)へ。