第72回全日本吹奏楽コンクールが20日、宇都宮市文化会館で開かれ、福島県から高校の部に出場した磐城は銅賞を受賞した。吹奏楽部の薄井菫(すみれ)部長(3年)は結果に悔しさをにじませながらも「自分たちのできることを最大限にやったので後悔はない。心一つに演奏することができた」と語った。
同校にとって23度目となる全国大会で、課題曲「フロンティア・スピリット」(伊藤宏武作曲)と自由曲「白磁の月の輝宮夜(かぐや)」(樽屋雅徳作曲)を演奏した。自由曲は楽器の多い難曲だが、生徒らが話し合い、あえて挑戦することを選んだという。
メンバーは大会直前まで各地のホールで練習を重ね、音の響き方を確認した上で本番に臨んだ。橋本葉司(ようじ)顧問(65)は「生徒たちにとっては納得のいく演奏だったと思う」と部員らをたたえた。コンクールは全日本吹奏楽連盟などの主催。高校の部には全国から30校が出場した。