あぶくま信用金庫(南相馬市)が、南相馬市原町区にある本店営業部の隣接地に整備を進めていた新本店が完成し、11月5日にオープンする。愛称は「あぶしんふれあい館」。一般も利用可能なミーティングルームやコミュニティースペース、芸術作品の展示ギャラリーを備え、同信金は南相馬のランドマークとして地域経済の発展や人的交流の拠点としたい考え。
新店舗は鉄骨の地上4階建てで、延べ床面積約1306平方メートル。地元木材を活用した木質ハイブリッド構造を採用し、ガラス張りにして開放感とぬくもりを感じられるデザインにした。愛称は幅広い世代に親しまれる施設となるよう期待を込めた。総工費は約15億円。
1階は店舗やATMコーナー、2階には土、日曜日、祝日も営業する融資・経営相談窓口を設けた。
3階の「ふれあいギャラリー」には同市の日本画家の故安堵蒼樹(あんどそうじゅ)さん、同市出身の画家中島敏明さんの作品を常設展示。ホールとして講演やイベントでも活用でき、大型LEDビジョンを設置した。4階はリモートモニターがあるミーティングルームやコミュニティースペースとした。
新店舗は、現店舗の老朽化に伴い新築移転する。