郡山市の市制施行100周年記念式典は2日午前10時から、同市のけんしん郡山文化センターで行われる。関係者が100年の歩みを振り返り、一層の市勢発展へ誓いを新たにする。
郡山市は1924年9月1日、郡山町と小原田村が合併し、全国で99番目の市として誕生した。当時の人口は3万9000人。翌25年に桑野村を合併、その後もいくつかの町村合併を経て、65年に安積9町村と田村町、中田村、西田村を合併し、今の形になった。現在は周辺16市町村とともに「こおりやま広域圏」を形成している。
「商都」として発展し、現在の人口は31万9230人(10月1日)で仙台市に次ぐ東北2位。人口密度や年少人口、民間事業所数、年間販売額(卸売・小売)は県内1位となっている。水稲、生産量日本一のコイなど農林水産業も盛んだ。
合唱や器楽を中心に音楽が活発で、7月に亡くなった湯浅譲二さんら音楽家を輩出。2008年に「音楽都市」を宣言した。
一方、1986年の8・5水害や2019年の東日本台風で被災。都市化に伴う浸水被害も懸念され、対策が進められている。また中核市のうち、1人1日当たりのごみ排出量が3年連続でワースト1位になるなど、新たな課題も出ている。
2日の式典では、功労のあった市内外の728人、80団体を表彰する。市内の小中学生が「未来の郡山」に向けた提言を発表する。
市制施行を記念して1~3日、100年前に完成した郡山公会堂周辺でイベントが行われる。