【サッカーJ3第35節】福島ユナイテッドFCは2日、アウェーのロートフィールド奈良で奈良クラブと対戦し、1―1で引き分けた。通算成績は15勝5分け15敗で、昇格プレーオフ圏内の6位から順位を落とし、暫定7位となった。福島は次戦の10日、アウェーの金沢ゴーゴーカレースタジアム(金沢市)で暫定13位のツエーゲン金沢と対戦する。午後2時開始予定。
【評】先制を許した福島が終盤に追い付き、引き分けに持ち込んだ。前半42分、ゴール前のこぼれ球を押し込まれて奈良に先制を許した。後半は降り続く雨でピッチに水たまりができ、ボールが転がらない展開となる中、同25分、FW塩浜がゴール右隅にシュートを決め、同点に追い付いた。(高橋悠)
塩浜弾、貴重な勝ち点
福島が何とか勝ち点1をもぎ取った。開始直前に降った大雨による水たまりに両チームが苦しむ中、後半25分に同点ゴールを決めたFW塩浜遼は「勝ち点1でも積み上げられたのは大きい。次につながる」と前を向いた。
先制されると、前節まで1勝2分け11敗だった福島。「負けパターン」を覆そうと必死のプレーが続いた。福島はロングボールをゴール前に運ぶと、局面を打開するため、水たまりの中で何度もシュートを仕掛けた。チャンスをものにし、リーグ3位の今季14得点目を挙げた塩浜は「自分が点を取れば、チームが勝ちに近づく」と喜び、「得点王はその先の話」と今後もチームプレーに徹する考えだ。
今季は残り3試合。J2昇格を懸けた正念場が続く。寺田周平監督は「必ず昇格を成し遂げたい」と力強く語った。