【サッカーJ3第36節】福島ユナイテッドFCは10日、アウェーの金沢ゴーゴーカレースタジアムでツエーゲン金沢に2―1で勝利した。通算成績は16勝5分け15敗で、順位は昇格プレーオフ圏内の6位に再浮上した。福島は次戦の17日、ホームのとうほう・みんなのスタジアム(福島市)で7位のアスルクラロ沼津と対戦する。
【評】福島が後半追加タイムに勝ち越し、一進一退の攻防を制した。前半4分、CKからFW樋口のゴールで先制。後半24分に守備の隙を突かれて同点とされたが、後半途中から出場したFW清水が追加タイムにゴール前に抜け出し、左足でゴールネットを揺らした。(高橋夏実)
清水が土壇場決勝弾
大卒ルーキーがまたしても大仕事をやってのけた。途中出場し、後半追加タイムで勝ち越しのゴールを決めた福島FW清水一雅は「振り抜くことだけを考えた。決められて良かった」と語った。
負ければJ2昇格プレーオフ(PO)進出が遠のく重要な一戦。指揮官は「選手の疲労が見えた」と、同点とされた直後の後半28分に3選手を投入。清水ら2選手を同40分にピッチに送り出した。
歓喜の瞬間はその6分後に訪れた。FW矢島輝一のパスを受け、ゴール前に抜け出した清水が相手DFをうまくかわして左足を一閃。ボールはゴールに吸い込まれ、「決められる気がした。運も良かった」と喜んだ。
8月の北九州戦、9月の八戸戦でも途中出場でゴールを決め、切り札のごとくチームの勝利に貢献している清水。ホーム最終戦となる次節沼津戦で「結果を残したい」と、PO進出の立役者になるべく決意を示す。