浪江・津島小解体へ、津島中は活用検討 福島第1原発事故で閉校

11/19 10:45

解体されることになった津島小の校舎

 東京電力福島第1原発事故の影響で閉校した福島県浪江町の津島小の校舎が、解体されることが決まった。校舎を利活用する民間事業者を公募していたが、応募はなかった。一方、同じく公募していた津島中には1件の応募があり、町は事業者から活用計画の提案を受けた上で提供するか検討する。

 町はともに閉校した津島地区の両校について、10月10日から今月15日まで民間事業者を公募しており、応募がなかった場合は解体する方針としていた。津島中については12月に事業者から説明を受け、問題がなければ来年3月以降に契約を結ぶ。事業者への町の提案では、校舎は無償で、約2ヘクタールの土地代が約2千万円としていた。

 町内には東日本大震災前に小中学校が計9校あったが、全て閉校した。このうち浪江、幾世橋、大堀、苅野の4小と浪江中を含めた計5校はすでに校舎を解体。請戸小は震災遺構として整備され、浪江東中は2018年4月に開校したなみえ創成小・中の校舎として利用されているが、津島小と津島中は対応が決まっていなかった。

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