【環境考察/変わる海】松川浦戻るアマモ 震災で一時壊滅、回復に忍び寄る脅威

10/17 08:00

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「海のゆりかご」とも呼ばれるアマモの群生地=相馬市・松川浦(アクアマリンふくしま提供)

 「東日本大震災前は(海草の)アマモがたくさん生えていてね。ノリを採るのに邪魔だったくらいだよ」。ノリ漁歴約70年の相馬市の草野裕抵(ひろやす)(83)は、かつての松川浦を思い起こした。■生態系の維持 アマモがたくさん生えるアマモ場は、漁師がノリやアサリを採る際に支障になるものの、小魚の隠れる場所や産卵場所になったりと生態系の維持に欠かせない。「ノリ漁にとっては良くない面もあるけど、ないと松川浦の...

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