バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズは23日、ホームの田村市総合体育館で同地区の福井ブローウィンズに77―89で敗れ、4連敗となった。通算成績は4勝12敗で、順位は東地区7チーム中7位。
福島は次戦の24日も同会場で福井と対戦する。午後1時35分開始予定。
【経過】福島は18―27と第1Qから福井にリードを許す展開。第2Q途中でクックがけがで交代するなどゲームプランも崩れ、29―45と引き離された。第3Qには最大29点差がついた。第4Qにホプキンスの3点シュートなどで追い上げたが届かなかった。
佐藤、リーグ戦デビュー
終盤に追い上げを見せた福島だったが、勝利につなげられなかった。今季B2に昇格したばかりの福井に、またしても苦杯をなめた。
試合全体でターンオーバーから21得点を決められるなど、自分たちから流れを失うプレーが目立った。決めてほしい場面でシュートは外れ、逆に福井は着実に得点を重ねていくもどかしい展開にコートの5人だけでなくベンチも歯がゆく映った。
兄弟対決もあり、特別な思いを持って試合に臨んでいたポイントガード(PG)田渡凌は「試合開始から求められていた強度の高いプレーを福井にやられてしまった」と悔しがった。
ただ、連敗中のチームに光明も見えた。22日に加入が発表されたばかりのPG佐藤星来(せら)が早速、Bリーグデビューを飾った。22歳の大学生はチームでの練習がわずか1日だったが、持ち味のスピードと積極的な前線からの守備で存在感を示した。
「戦術など決まり事を頭にたたき込まないといけない」と連係の強化を口にしながら、「チームに良い風を吹かせたい」と意気込む佐藤。負けが続いているチームのカンフル剤となれるか期待がかかる。(坂本龍之)