東京都で今月に行われる世界陸上に出場するチェコの選手団が6日、いわき市での事前調整を始めた。11日まで市内で合宿を行い、大会に臨む。10日には講習会に参加し、市内の高校生に技術指導を行う予定だ。
合宿にはパリ五輪男子走り高跳び9位のヤン・シュテフェラ選手、同五輪男子走り幅跳び10位のラデク・ユシュカ選手、男子十種競技のウィレム・ストラスキー選手のほか、コーチやトレーナーが参加する。いわき陸上競技場を拠点に、サッカーJ2いわきFCのクラブハウス内にあるジム施設も利用する予定という。
陸上の指導者研修でチェコやニュージーランドなどを巡った福島高専准教授の木次谷聡さん(48)がチェコの陸上関係者から相談を受け、いわき陸協や市、市スポーツコミッション、いわきFCなどの支援の下、今回の合宿が実現した。
木次谷さんは「外とのつながりを地元に還元したかった。選手が講習会の開催に協力してくれてありがたい。高校生にとって良いものになれば」と思いを語った。