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相馬市長選、阿部副市長が出馬意思 現職・立谷氏の去就注目

2025/09/12 09:40

阿部勝弘氏
立谷秀清氏

 任期満了に伴い12月14日告示、同21日投開票で行われる相馬市長選で、副市長の阿部勝弘氏(53)が立候補する意思を固めたもようだ。複数の関係者が11日、明らかにした。阿部氏は同日、市に30日付での副市長職の辞表を提出、受理された。

 関係者によると、阿部氏は支援者らに対し既に出馬の意向を伝えており、10月以降、正式に立候補を表明する見通し。無所属で出馬するとみられる。

 一方、県内現職市町村長で最多の6期目で、県内で初めて全国市長会長を務めた現職の立谷秀清氏(74)は、今期限りで退任する方向で調整に入ったもようだ。今後、後援会などと協議した上で最終判断するとみられる。

 阿部氏は相馬市出身。福島大経済学部卒。1995年に市職員となり総務課長、企画政策部長などを歴任、2021年4月から副市長を務める。現在2期目。

 立谷氏は相馬市出身。福島医大医学部卒。01年の市長選で初当選した。現在6期目で、県内現職首長として岡部光徳古殿町長、遠藤雄幸川内村長と並び最多。14年から県市長会長を務める。

 3期目途中の11年に発生した東日本大震災の津波で大きな被害を受けた市の復旧・復興をけん引。復興住宅の整備や農業、漁業の再生に力を尽くした。

 18年には、県内初の全国市長会長に就任した。3期6年の会長在任中に発生した新型コロナウイルス感染症への対応を巡り、医師としての経験を生かして対策に対する国への各種緊急提言・決議などを取りまとめたほか、全国のネットワークを生かして自然災害の被災地を迅速に支援する体制を構築した。

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