いわき信用組合は31日、福島県いわき市で継続総代会を開き、6月の総代会で承認決議ができなかった2025年3月期決算を承認した。純損益は27億5600万円の赤字(前期は1億7000万円の黒字)となった。不正融資問題を踏まえて自己査定を実施し直近の与信コストを反映した結果、赤字額が大きく膨らんだ。
不正融資問題を受けた修正額19億4000万円を加味した未処理損失金は45億4600万円に上った。信組は、内部留保を取り崩すことで翌期以降へ繰越欠損金を残さず処理したとしている。
預金期末残高は1938億5100万円(前期比5.1%減)となった。不正融資問題発覚以降、定期性預金を中心に減少し前期より103億円減少した。貸出金も不正融資の処理を進めた結果、1218億1400万円(同0.5%減)となった。経常収益は34億6400万円(同0.9%減)、経常損益は24億3000万円の赤字(前期は1億8600万円の黒字)となった。
自己資本比率は18.40%(前期比1.14ポイント増)となった。不良債権比率は9.67%(同4.10ポイント増)。
