岸田首相は、29日に山梨県を訪問し、自民党県連幹部や地方議員と懇談する方向で調整に入った。9月の党総裁選に向け、党員からの得票確保を狙った事実上の地方行脚を開始。政府が支援強化する中堅企業も視察する。複数の政府関係者が25日明らかにした。
23日に通常国会が閉会し、菅前首相が岸田首相への退陣要求と受け取れる発言をするなど総裁選を巡る動きが活発化しつつある。首相は再選をにらみ、弱点とされる党員支持の取り込みを図りたい考えだ。
首相は29日に山梨県内の電子部品製造会社工場を訪れ、賃上げや設備投資に積極的な従業員2千人以下の中堅企業を重点支援する政府の取り組みをアピールする。