日銀が27日発表した2024年1~3月期の資金循環統計(速報)によると、国債(短期を除く)の時価ベースでの発行残高に占める日銀の保有割合は3月末時点で53・25%だった。23年12月末時点の53・78%から低下したが、大規模な金融緩和策で大量の国債を購入してきた影響で、依然として高水準だった。
3月末時点の国債保有残高は576兆円だった。金融政策の正常化に向け、国債の保有残高を縮小することが課題となっている。日銀は月間6兆円規模で購入している国債の額を減らす方針。購入額を減らせば満期が来た分の償還に伴い保有残高は縮小する。7月末の金融政策決定会合で具体的な減額計画を示す。