【アトランタ共同】米大統領選の第1回候補者討論会が27日夜(日本時間28日午前)南部ジョージア州アトランタで開かれ、民主党のバイデン大統領(81)と共和党のトランプ前大統領(78)が初の直接対決に臨む。全米にテレビ中継される論戦で指導力を示し、支持率で拮抗する局面を転換できるかどうかが焦点となる。
民主、共和の二大政党が大統領候補に正式指名する前に討論会が実施されるのは異例。双方とも前倒し開催で流れを引き寄せることを狙うとともに、失敗しても挽回できる時間があるとの思惑で一致したとみられる。CNNテレビ主催。第2回は9月を予定する。
バイデン氏は高齢による心身の衰えに対する有権者の懸念払拭を目指し、トランプ氏はインフレや記録的な数の不法移民流入問題を追及する。国論を二分する人工妊娠中絶の是非やトランプ氏の4件の刑事事件起訴、民主主義の在り方にも触れる場面がありそうだ。中東やウクライナ情勢でも議論を交わす。
両氏は2020年の大統領選でも9月と10月の2回の討論会で対決し、中傷合戦になった。