岸田文雄首相は8日、能登半島地震での大規模断水を踏まえ、全国の重要施設につながる水道管の耐震化について緊急点検する考えを示した。10月までに完了する。2024年度中に全自治体で上下水道の耐震化計画の策定や更新を進める意向も明らかにした。視察先の岐阜県恵那市で記者団の質問に答えた。
流域単位で洪水時などのデータを共有する仕組みを25年度中に実現したいと表明。デジタル技術や人工知能(AI)を使い、全国109の1級水系で災害リスクの最小化を図るとした。水に関する施策を定めた「水循環基本計画」にこれらの方針を盛り込み、8月をめどに改定すると強調した。