【ニューヨーク共同】11日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで急騰し、一時1ドル=157円台を付けた。約3週間ぶりの円高ドル安水準。6月の米消費者物価指数が市場予想を下回り、米国の中央銀行による早期利下げ期待が拡大、日米の金利差縮小を意識したドル売り円買いが広がった。
歴史的な円安水準となる161円台後半から4円以上、円高が進んだことになる。財務省の神田真人財務官は11日夜、円高ドル安が急速に進んだことに関して記者団に対し「為替介入の有無については、これまで通り何もコメントする立場にない」と述べた。
市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が9月に利下げを開始するとの見方が優勢だ。11日の東京株式市場では日経平均株価が前日比で390円超高となり、終値として初めて4万2000円を超え、3日続けて史上最高値を更新。米国による利下げ期待が株価を後押ししている。
米国東部時間午前9時20分現在は前日比3円31銭円高ドル安の1ドル=158円32~42銭を付けた。