米民主党下院トップ、懸念伝達 高齢不安のバイデン大統領に

07/13 10:08

 バイデン米大統領(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米民主党下院トップのジェフリーズ院内総務は12日、バイデン大統領(81)と11日夜に会談し、大統領選出馬を続けることへの懸念が党下院議員の間で広がっていると伝えたと明らかにした。バイデン氏は高齢不安の払拭を図るが、撤退論は収まらず苦しい立場が続く。

 共和党トランプ前大統領(78)との6月の討論会で精彩を欠いたバイデン氏は今月12日、激戦州の中西部ミシガンで演説した。自身の進退を巡る臆測が飛び交っているとした上で「選挙戦を続け、勝利する」と訴えた。近く南部テキサス、西部ネバダ両州でも遊説を予定している。

 陣営が頼みの綱とする資金提供者の懐疑心も拡大。ニューヨーク・タイムズ紙電子版は、民主党の大口献金者がバイデン氏を支える特別政治活動委員会への寄付約9千万ドル(約142億円)を凍結したと報じた。

 ジェフリーズ氏は党下院議員に宛てた書簡で「進むべき道について下院議員団と話し合った結果をバイデン氏に直接伝えた」と説明した。CNNテレビによると、バイデン氏支持を表明しなかった。

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