【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザ保健当局は13日、ガザ南部ハンユニス西方のマワシ地区でイスラエル軍の攻撃があり、71人が死亡し、289人が負傷したと発表した。イスラエルメディアは、イスラム組織ハマスの軍事部門トップ、ムハンマド・デイフ指導者を標的とした攻撃だったと報じた。
デイフ指導者は、昨年10月のイスラエル奇襲について首謀者の1人とみられており、ハマス壊滅を目標の一つに掲げるイスラエルが行方を追っている。デイフ指導者が死者に含まれているかどうかなどは不明。
今回の攻撃では多くの死傷者が出ており、ハマスが態度を硬化させ、ガザ停戦と人質解放を巡る交渉に影響を与える可能性がある。ハマスは「大虐殺」だとしてイスラエルを非難した。
軍によると、デイフ氏は、1965年ハンユニス生まれとみられている。「過激派の環境」で育ち、30年以上にわたり「テロ」活動に関与してきた。地下トンネル建設やロケット弾攻撃の計画に関与したと信じられている。自爆攻撃の立案者としても知られる。