【ワシントン、ミルウォーキー共同】バイデン米大統領は14日、共和党のトランプ前大統領が銃撃された暗殺未遂事件の独自検証を関係機関に指示したと明らかにした。異例の事件に動揺する国民に「今は団結が何よりも重要だ」と強調した。AP通信によると、現場で射殺された容疑者の車と自宅から爆発物の材料が見つかり、連邦捜査局(FBI)は単独犯とみて捜査を本格化させた。
11月の大統領選に向け、共和党大会がウィスコンシン州ミルウォーキーで15日に開幕する。トランプ氏は14日、現地入り。保守系メディアのインタビューに対し、大会演説を国民の団結を訴える内容にすると明らかにした。民主党のバイデン政権を批判する内容から書き換えたという。バイデン氏は大会警備を見直すようシークレットサービスに求めたが、警護隊は十分な備えがあるとして拒否した。
バイデン氏は、東部ペンシルベニア州での13日の集会で警護隊が射殺したトーマス・クルックス容疑者(20)の動機について「まだ何の情報もない」として臆測を控えるよう国民に求めた。