バイデン氏に「勝算なし」　民主、撤退論さらに拡大

　【ワシントン共同】米ＣＮＮテレビは１７日、民主党重鎮のペロシ元下院議長が最近、バイデン大統領（８１）に対し、同氏では大統領選で共和党のトランプ前大統領（７８）に勝てないと伝えたと報じた。ＡＢＣテレビも同日、民主党上院トップのシューマー院内総務がバイデン氏に撤退を促したと報道。バイデン氏はこの日、新型コロナウイルス感染が判明し、選挙活動を制限された。民主党内の撤退要求はさらに拡大しそうだ。

　共和党は１７日、中西部ウィスコンシン州ミルウォーキーで党大会３日目を開催。副大統領候補に指名されたバンス上院議員（３９）が指名受諾演説で「われわれは勝利のために結束している」と述べ、政権奪還へ一丸となって戦うと強調した。

　民主党では、バイデン氏のままでは大統領選と同日実施の上下両院選も敗北するとの危機感が広がっている。有力下院議員のシフ氏も１７日の声明で撤退を要求した。ニューヨーク・タイムズ紙によると、公然と撤退を求める上下両院の民主党議員は計２１人となった。