東海道新幹線豊橋―三河安城間の上りで保守用車同士が衝突、いずれも脱線した事故で、復旧作業は復旧作業は22日深夜まで続き、JR東海は浜松―名古屋間の上下線で終日運転を見合わせた。同社によると、保守用車のブレーキがかからなかった。約25万人に影響する見通し。復旧作業は午後10時過ぎに完了した。
同社によると、脱線した保守用車は、バラストと呼ばれる線路に敷く砂利を運搬する車両と、レール周辺にまいたバラストを突き固める車両の計2台。運搬車が下り坂を時速約40キロで走行中、停止していたもう1台に衝突したとみられる。作業員2人が負傷し、うち1人が首の骨を折った。
居眠りやよそ見はなく、ブレーキ操作はしたが、何らかの原因で減速できなかったという。接近した際の警報は鳴り、自動ブレーキのシステムも起動したといい、22日夜から保守用車の一斉点検を始めるとしている。
JR東海は22日夜、東京都内で記者会見を開き、担当者が「深くおわびする」と述べた。東海道新幹線は上下合わせて328本が運休、約25万人に影響する見通し。