宮城県大河原町議会は24日の定例会本会議で、議場でスマートフォンゲームをしているのを議会見学の小学生に見られた佐藤貴久町議(73)に対する辞職勧告決議を、賛成多数で可決した。佐藤氏はこれを受け、議員辞職すると表明。議長は許可した。
佐藤氏は6月10日、町立小6年の約30人が社会科の授業で一般質問を見学していた際、ゲームをしているのを見られた。児童らの感想文には「議員で働く人としていいのか」などと書かれた。
本会議後、佐藤氏は記者団に「議員としてあるまじき行為をしてしまったことを深くおわびする」と謝罪。辞職理由については「任期を務める覚悟だったが、家族や知人の生命を脅かすことが起こったので続けることができない」と説明した。
町議会は定数15で、決議案は6人所属の最大会派が提出。「町民や子どもたちからの信用を著しく失墜させ、町や議会の名誉と品格を著しく損なわせた」と佐藤氏を批判した。法的拘束力はない。