【パリ共同】国際オリンピック委員会(IOC)は24日、パリで総会を開き、冬季五輪の開催地として2030年大会はフランスのアルプス地域、34年大会は米ソルトレークシティーに委員の投票で決めた。フランスでは1992年アルベールビル大会以来4度目の冬季五輪、ソルトレークシティーは02年以来2度目の開催となる。2大会同時決定は冬の五輪で初めて。
30年大会は札幌市が一時最有力だったが、東京五輪を巡る汚職・談合事件の影響などで昨年秋に断念を表明した。
地球温暖化で雪上競技が可能な国は減少傾向にあるため、IOCは早めの開催地確保に動いた。フランスは6~7月の国民議会(下院)総選挙を受け、政局が安定せずに政府の財政保証が得られておらず、IOC理事会が設定する期限までに財政保証の書類を提出することを条件とした。