【パリ共同】パリ五輪は26日(日本時間27日未明)の開会式に先立って24日、競技がスタートし、サッカー男子でアジア王者の日本はボルドーでの1次リーグD組初戦で南米予選1位の難敵パラグアイに5―0で大勝し、好発進した。三戸舜介(21)=スパルタ、藤尾翔太(23)=町田=がともに2得点した。
前半で相手に退場者が出て優位に立ち、大岩剛監督(52)は「相手が10人だったことを評価に入れないと。しっかりと(次のマリ戦へ)向かっていく」と手綱を締めた。B組では戦禍が続くウクライナがイラクとの初戦に1―2で敗れた。
2021年東京大会は新型コロナウイルス禍で1年延期となり、原則、無観客開催だった。今回は、ラグビー7人制の会場のフランス競技場に地元フランスを中心に大勢の観客が詰めかけて各チームの旗を振るなど、祭典の熱気が戻った。ラグビー7人制男子の日本は開幕2連敗を喫した。
聖火リレーはパリ近郊を巡り、聖火台への点火に向けて最終段階。開会式の舞台となるセーヌ川の周辺は住民や関係者以外の立ち入りが規制され、警備が厳格化。フランスメディアは警察が24日までに五輪期間中の妨害行為を企てた疑いでロシア人の男を逮捕したと報じるなど、緊張感が高まっている。
パリで100年ぶり3度目となる祭典は「広く開かれた大会に」をスローガンに掲げ、出場枠が史上初めて男女同数となる。8月11日の閉幕まで熱戦が繰り広げられる。
大岩剛・サッカー五輪男子日本代表監督の話 得失点差を考えれば、1戦目としては理想的だったかもしれないが(ほとんどの時間で)相手が10人だったということを、評価の中に入れないといけない。もう次の試合のことしか頭にはない。
三戸舜介の話 しっかりと1戦目で勝てて、まずは良かった。(大会への)いい入りができた。また2戦目、3戦目で勝ちたい。得点でチームに貢献できたらいい。