梅雨前線に向かって流れ込む湿った空気の影響で、山形県や秋田県では24日から25日にかけて記録的な大雨となり、河川の氾濫や土砂崩れの被害が出た。山形県では線状降水帯が発生。気象庁は25日午後1時5分に酒田市と遊佐町に大雨特別警報を発表、午後8時10分に警報に切り替えたが深夜にも線状降水帯が発生し、6市町村に大雨特別警報を発表した。
山形県では3市町が計2万世帯超に警戒レベルが最も高い緊急安全確保を発令した。秋田県由利本荘市では石沢川や子吉川が氾濫し住宅が浸水。同県湯沢市では土砂災害に巻き込まれ1人が行方不明になった。東北は26日も大気の状態が非常に不安定になるとして、気象庁は河川の増水・氾濫、土砂災害や低い土地の浸水に最大級の警戒が必要だとしている。
気象庁は記者会見で、切り替え後も自治体の避難情報に従い、安全を確保するよう求めた。東北の日本海側では30日ごろまで雨が降りやすい状況が続く。いったん雨が収まっても再び強まって災害の危険度が高まる恐れがある。