【ワシントン共同】米大統領選の民主党候補指名を確実にしたカマラ・ハリス副大統領(59)が笑ったり踊ったりする動画がSNSで拡散している。1990年代半ば以降に生まれた「Z世代」が発信しているとされ、ハリス陣営は早速その人気に便乗。一転して高齢が弱点となった共和党のトランプ前大統領(78)は警戒を強めている。
「カマラはbrat」。動画拡散のきっかけは英ポップスター、チャーリーXCXさんが自身のアルバムのタイトルを引き合いにしたXへの投稿だ。bratは「悪ガキ」を意味するが、若い世代は褒め言葉にも使う。投稿は瞬く間に共感を集め、アルバムの曲を使ったハリス氏の動画がTikTokなどで急拡大した。
ハリス氏支持のシンボルとしてココナツの絵文字も使われている。昨年5月「『若者は何が不満なんだ。ヤシの木から落ちたばかりだと思っているのか』と母親に怒られた」と笑って語った場面が若者の心をつかんだ。若者も上の世代とつながっていると訴えたもので、意味が分かりにくく当初は共和党側の批判材料にもなった。