【パリ共同】パリ五輪の柔道男子60キロ級準々決勝で、永山竜樹(SBC湘南美容クリニック)が絞め技による一本負けを喫した判定に対し、全日本柔道連盟の金野潤強化委員長は27日、国際柔道連盟(IJF)に文書で抗議したと明らかにした。結果は覆らなかった。
永山は絞め技をこらえ、審判の「待て」で力を抜いたという。だが、ガリゴス(スペイン)は力を緩めず、そのまま意識を失って一本負けした。金野委員長はIJFと映像を確認。「待て」の後に約6秒間絞め技が続き「柔道の精神としてよくないし、ルールとして許容できない」と述べた。
IJF側からは、審判は永山が意識を失ったことを確認したとの回答があったが、「待て」後の6秒間などへの明確な説明はなかった。金野委員長は「納得いくような答えはいただけなかった」と不満を示した。