トヨタ自動車が1日発表した2024年4~6月期連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比16・7%増の1兆3084億円だった。グループで相次いだ認証不正問題の影響で販売台数は減少したが、為替相場の円安進行で利益が3700億円押し上げられ、4~6月期として過去最高を更新した。
対ドルで円安が1円進めば、トヨタの営業利益を年間500億円押し上げる効果がある。トヨタは25年3月期の為替レートの前提を1ドル=145円としているが、4~6月期の平均為替レートは156円だった。前年同期の137円からは19円も円安が進んだ。
売上高は12・2%増の11兆8378億円、純利益は1・7%増の1兆3333億円で、いずれも4~6月期として過去最高だった。
25年3月期の業績予想は、売上高が前期比2・0%増の46兆円、営業利益は19・7%減の4兆3千億円、純利益が27・8%減の3兆5700億円で据え置いた。