【パリ共同】パリ五輪第10日の4日、フェンシングの男子フルーレ団体で松山恭助(27)=JTB、飯村一輝(20)=慶大、敷根崇裕(26)、永野雄大(25)=ともにネクサス=の日本は決勝でイタリアを破り、初優勝した。同エペ個人の加納虹輝(26)=JAL=に続いて今大会2個目の「金」で、日本勢は計五つのメダルを獲得して躍進を遂げた。
陸上は花形種目の男子100メートルで日本勢92年ぶりの決勝進出を狙ったサニブラウン・ハキーム(25)=東レ=が準決勝で9秒96の3組4着となり、8人による決勝には進めなかった。
ゴルフ男子の最終ラウンドで4位スタートの松山英樹(32)は65と伸ばし、通算17アンダーで3位に入った。前回東京大会で銅メダルを懸けたプレーオフで敗れた雪辱を果たし、日本男子では初の表彰台。
競泳は女子400メートルメドレーリレー決勝で池江璃花子(24)=横浜ゴム、鈴木聡美(33)=ミキハウス=らの日本が5位だった。
敷根崇裕の話 東京五輪の悔しさを晴らせた気持ち。やっと男子フルーレが報われたなと思うと、ものすごくうれしい。個人戦では精神面で強気にいけないところがあると感じたが、団体戦では強い自分でいられた気がする。
飯村一輝の話 アンカーにすると伝えられ、最初はすごく血の気が引いた。最後の1点が取れた瞬間は夢なのか、現実なのかちょっと分からなくなった。ただ歓声を浴びていたことが、すごくうれしかった。
サニブラウン・ハキームの話 全部出し切る勢いでスタートしたが、最後にまとめきれず、失速のきっかけになった。世界の皆さんはどんどん先に行っている。ちょっとずつ追い付くだけじゃ足りないと、身に染みて感じた。
松山英樹の話 前回の東京で銅メダルも取れなかった。金メダルを目指して頑張ったが、銅メダルを取ることができてすごくうれしい。東京では無観客でさみしい思いもあった。(今大会は)ギャラリーの熱量もあった。楽しかった。