競泳最終種目の女子400mメドレーリレーを4日に終え、24歳の池江璃花子の3度目の五輪は幕を閉じた。地元フランスの選手に競り勝って5位でゴール。「東京からの3年間は大変だったけど、こうやって楽しかったって思えるのが一番」と最後は笑顔だった。
3月の代表選考会。オーストラリアの屋外プールで泳ぎ込み、日焼けした姿で現れた。「恥ずかしくて温泉はいけないな」。表情には笑顔と自信が戻っていた。
白血病を乗り越えて東京五輪はリレー種目に出場。ただ、その後は停滞した。「とにかく強くなりたい」と考えた時、頭に浮かんだのがマイケル・ボール・コーチだった。
屋外プールでの日焼けが体調に悪影響を及ぼす可能性を心配する同コーチを1年かけて説得。医者の許可も得て昨秋、オーストラリアに渡った。
女子背泳ぎ2大会連続2冠のケーリー・マキオンをはじめとする世界トップレベルの練習仲間、競泳に集中できる環境―。食事の量も増え、体重は約3キロ増加した。
今後もオーストラリアを拠点に活動する予定で、次回のロサンゼルス五輪へ歩む。