6日午前の東京株式市場は全面高の展開となり、日経平均株価(225種)が急反発した。前日に史上最大の下げ幅の4451円安となった反動で買い注文が膨らんだ。上げ幅は一時3400円を超え、取引時間中として過去最大となった。円相場は一時1ドル=146円台を付け、円高進行が一服した。米国の景気懸念を背景に5日は欧州株が大きく下げ、ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均も前週末比1033・99ドル(2・60%)安で終わった。
5日の欧米市場に及んだ世界株安は6日の東京市場でいったん歯止めがかかった。だが、大阪取引所で先物売買が一時中断し、平均株価も買い一巡後に上げ幅を1000円ほど縮める場面があるなど荒れ相場が続いた。
午前終値は前日終値比2957円90銭高の3万4416円32銭。東証株価指数(TOPIX)は207・06ポイント高の2434・21。
平均株価の終値を基にした過去最大の上げ幅は1990年10月2日の2676円55銭。取引時間中の上げ幅もこの日が最も大きかった。