6日の東京株式市場は全面高となり、日経平均株価(225種)は急反発した。前日比3217円04銭高の3万4675円46銭で取引を終え、上げ幅は過去最大となった。4451円安の急落となった5日から一転し、買い注文が膨らんだ。取引時間中の上げ幅も過去最大となる3453円に達し、前週後半からの記録的な乱高下が続いた。
6日の東京外国為替市場では円相場が一時1ドル=146円台を付け、円安に振れた。平均株価の終値の上昇率は10・2%だった。大阪取引所の株価指数の先物売買は前日に続いて一時中断した。
6日は朝から買いが広がった。製造業の輸出採算を悪化させる円高が一服し、投資家に安心感が広がった。5日に発表された米国の経済統計が底堅い結果を示し、米景気への不安が緩んだ。
厚生労働省が発表した6月の毎月勤労統計調査も追い風になった。前年同月比の実質賃金が27カ月ぶりにプラスへ転じ、賃上げによる経済の好循環の実現が改めて意識された。
東証株価指数(TOPIX)は207・06ポイント高の2434・21。