弥生時代から古墳時代を中心とした集落で、滋賀県栗東市から草津市にまたがる中沢遺跡で弥生時代後期前半の大型掘っ立て柱建物跡が見つかった。栗東市教育委員会が5日発表した。建物規模は東西8・9メートル、南北4メートルで、面積は35平方メートルを超え、同時期としては近畿地方で最大という。
調査した栗東市出土文化財センターによると、建物跡は住宅建設予定地で見つかり、当時は共同の集会所や倉庫などとして使われていたと推測される。
弥生時代中期は下之郷遺跡など大きな建物が存在するが、後期になると気候の変化などで人が住みにくい環境になり、集落が縮小し大きな建物が見られなくなったと考えられていた。