第50回衆院選は27日午前7時から全国各地で投票が始まった。自民党派閥裏金事件を受けた政治改革や物価高対応が争点。就任間もない石破茂首相(自民党総裁)が掲げた政策に加え、岸田文雄前首相による約3年間の政権運営に対し、有権者の審判が下る。深夜にも大勢が判明する見通し。総務省によると、午前11時現在の投票率は全国平均10・45%で、前回2021年の11・32%を0・87ポイント下回った。
投票は一部地域を除き午後8時に締め切られ、即日開票される。総務省によると期日前投票は、公示日翌日の16日から25日までに小選挙区で約1643万人が行った。
立候補したのは1344人で、うち女性は過去最多の314人。小選挙区289、比例代表176の計465議席を争う。小選挙区定数「10増10減」を反映した新区割りで初の衆院選となった。
選挙戦で石破首相は、裏金事件からの信頼回復を訴えるとともに、国政を担えるのは自民、公明両党の連立政権以外にはないと強調。野党は裏金問題を批判した。