ロシアと北朝鮮兵、大規模攻勢か 計5万人が「数日内」と米紙

11/11 01:06

 10月18日、ウクライナ文化情報省傘下の機関が公開した北朝鮮兵とされる映像の一場面。ロシア極東の軍事施設で装備品を受け取る様子としている(共同)

 【キーウ共同】ニューヨーク・タイムズ電子版は10日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州に派遣された北朝鮮兵とロシア軍部隊の計約5万人が、数日内に大規模攻勢に出る可能性があると報じた。米国とウクライナの当局者の話としている。クルスク州では既に北朝鮮兵の戦闘参加が確認されている。

 同紙は、ロシア軍がクルスク州でウクライナに制圧された領土の半分を奪還したと分析。今回の攻勢でウクライナ軍を一層後退させる狙いがあるとみられる。

 同紙などによると、クルスク州には1万人以上の北朝鮮兵が配置され、攻撃部隊と後方支援部隊に分かれている。ロシア軍から迫撃砲や突撃銃、暗視装置を供与され訓練を受けた。

 米当局者は、多くの北朝鮮兵が装甲車を伴わず歩兵として戦うと指摘。ウクライナ軍の砲撃や無人機攻撃により甚大な損失が出るとの見方を示した。北朝鮮兵がウクライナ国内での戦闘に参加するかどうかは不明とした。

 ウクライナ高官は、情報機関の分析として、北朝鮮が最大10万人の兵をロシアに派遣する可能性があると説明した。

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