日本原子力研究開発機構は13日、東京電力福島第1原発2号機で試験的に取り出した溶融核燃料(デブリ)を茨城県大洗町の研究所で輸送容器から取り出したと発表、作業の写真を公開した。機構は14日からデブリの詳しい分析を始める予定。
デブリは二重の容器に入れた上で、金属製の輸送容器に収めていた。機構によると13日、コンクリートなどで囲まれたエリア内でマジックハンドのような機器を使い、デブリの入ったポリエチレン製の試料容器を取り出した。公開した写真には、試料容器越しに黒っぽいデブリが写っていた。
デブリは7日に第1原発で取り出しが完了。12日に、大洗町の研究施設に到着し、事故後初めて原発敷地外に輸送された。