総務省が22日発表した10月の全国消費者物価指数で、コメ類が前年同月比58・9%上昇し、比較可能なデータのある1971年以来、過去最大の伸び率となった。2023年産米の流通量が減ったことに加え、24年産の新米で生産コストや輸送費の上昇分が価格に転嫁された。コメの高騰で生鮮食品を除く食料は3・8%の上昇となった。
生鮮食品を除く全体の指数(2020年=100)は108・8となり、前年同月比2・3%上昇した。伸び率は9月(2・4%)から0・1ポイント縮小し、2カ月連続で鈍化した。政府補助金が再開されたことで、電気代と都市ガス代の値上がり幅が抑えられた。
項目別では、電気代は4・0%、都市ガス代は1・8%それぞれ上がった。チョコレートは原材料価格が高騰し、19・3%上がった。果実ジュースは29・8%上昇。オレンジが原産国の米国やブラジルでの不作で、需給が逼迫した。
外食のすしは6・1%上昇。回転ずしが原材料高の影響で値段が上がった。ルームエアコンは猛暑で需要が増え値上がりし、15・2%上昇した。